全国視聴覚教育連盟

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視聴覚教育時報 平成23年8月号(通巻668号)index

◆10年ぶりの仙台での大会/菊地 秀敏(視聴覚教育総合全国大会宮城大会実行委員長・仙台市立高砂小学校長)

◆特集 講師派遣事業の実施 地域の教育メディア研修をバックアップ

◆緊急報告! 東日本大震災被災地における視聴覚センター・ライブラリー等被災状況に関する調査

◆第1回教育メディア利用推進会議の開催

◆第15回視聴覚教育総合全国大会(宮城大会) 集まろう仙台へ!東日本の復興を願って!

◆専門委員通信A映像空間としてのプラネタリウムの可能性を探る/全視連副専門委員長 村上 長彦

◆がんばれ!視聴覚ライブラリー!U 第2回 「千葉県長生郡市視聴覚教材センター

◆えすけーぷ

◆10年ぶりの仙台での大会/菊地 秀敏(視聴覚教育総合全国大会宮城大会実行委員長・仙台市立高砂小学校長)

 来る11月11日金曜日に約10年ぶりで、東北の地仙台市で視聴覚教育総合全国大会を行うことになりました。

 宮城県だけでなく、東北地方の青森、岩手、福島を含めた太平洋沿岸の県では、今回の東日本大震災では、未曾有の被害を受けました。大きな被害を受けたので本来ですと大会開催を見送るところなのでしょうが、生涯学習を含め、学校教育も今だからこそ、復興・創造に向けて元気に取り組んでいる姿を皆さんにご披露したくて大会を実施することにしました。

 ご存知のように仙台市は、生涯学習が盛んな都市で、公民館活動は、ほぼ小学校区に一カ所の市民センター中心に活動をしております。視聴覚教育は、フィルムライブラリーから始まり教材センターの設立ともに16ミリ同好会やメディアボランティアなどの自主活動も積極的に行われております。

  10年前に仙台メディアテークが建設され、現在でもアーカイブ制作等を中心に活動が行われています。昔は、学校教育でも16ミリフィルムを中心に貸出が盛んに行われていました。私も、教材選定委員としてたくさんフィルムを選定してきました。
  また、現在では、視聴覚教育(メディア)研修カリキュラム自体が、機能しておりません。かつて、市で初級を3年かけて、県で中級を3年かけて、そして上級を東京で10日間の研修をして地域の指導者として役割を果たすことができました。

 私自身は、お陰さまで大学時代から40年以上今まで視聴覚教育に携わることができました。そして、今回自分がまとめ役として、この大会を開催することができることは偶然だったのか、運命だったのか、大変素晴しいタイミングでありました。

 全国の皆様、ぜひ宮城県、仙台市の復興状況、そして創造活動を目指している姿を視聴覚教育を通してご覧いただければ幸いです。

■全国視聴覚教育連盟の日程(下記参照
 
 11月10日(木)午後1時30分〜17時
   内容:被災地報告、理事会・総会
   会場:ホテル白萩 会議室

 11月11日(金)午前9時30分〜12時
   内容:事例研究会
   会場:仙台市青年文化センター研修室

◆特集 講師派遣事業の実施 地域の教育メディア研修をバックアップ

 昨年度より、新規事業として、加盟団体における研修・研究事業の充実を支援するために、講師派遣事業が始まりました。

 初年度という事で、情報通知が不足していたのでしょうか、7箇所の研修・研究会に講師を派遣するように計画してありましたが、加盟団体からの講師派遣申請に基づき派遣できたのは4か所にとどまりました。
 
  この事業は、少しでも各地の教育メディアの利用推進を支援するための事業であり、別表のように学識経験豊かな講師を大勢お願いしてあります。

<全視連 講師派遣事業 講師名簿>

氏名
所   属
市川 昌
 江戸川大学名誉教授
伊藤利朗
 東京情報大學総合情報学部 情報文化学科教授
坂井知志
 常磐大学コミュニティ新興学部教授
吉田広毅
 常葉学園大学外国語学部准教授
出口寿久
 和歌山大学地域連携・生涯学習センター長・教授
川本佳代
 広島市立大学情報科学研究科助教
照井 始
 東京情報大学非常勤講師(全視連副専門委員長)
村上長彦
 足立区教育委員会 子ども家庭部青少年課
 青少年教育担当係長(全視連副専門委員長)


 この事業の特色は、各加盟団体が希望する教育メディア研究テーマでお願いしたいと思われる学識経験者を講師として申請できるところにあります。幅広いジャンルの課題について指導助言が頂ける事も特色となっています。
  また、経費としては、講師申請を行う加盟団体に旅費負担をお願いし、講師謝金は全視連が負担するようになっています。


昨年の研修会のようす
 
 本年度は現在、3加盟団体から申請が出ています。申請締め切りは10月7日となっておりますが、残りは4加盟団体となっていますので、早めの申請を行って頂きたいと思います。
 
■詳しいことについての問い合わせは全視連事務局までお願いします。
  
  電話 03-3591-2186   E-mail info@zenshi.jp

◆緊急報告!東日本大震災被災地における視聴覚センター・ライブラリー等被災状況に関する調査

 去る3月11日の東日本大震災による被災地の視聴覚センター・ライブラリー等の被害の状況について調査を行い、岩手県、宮城県、仙台市、福島県及び茨城県等の加盟団体または各県視聴覚教育関係施設担当部局より、回答を頂きました。
  調査は、次の事項を設定致しました。

  1. エリア内視聴覚センター・ライブラリーが業務を行う上で必要な備品あるいは施設設備の損壊有無
  2. 被災された視聴覚センター・ライブラリーの事業活動状況
  3. 被災された視聴覚センター・ライブラリーにおける機器・教材の状況
  4. 被災された視聴覚センター・ライブラリーよりの、要望事項等、

以上4項目について回答を頂きました。
 
  被災地において、すでにライブラリー活動を開始している所、事業再開途上、あるいは視聴覚センター・ライブラリー自体が廃止に追い込まれている所など、悲喜こもごもな状況が調査結果から読み取れると思います。その後の状況についても、電話による問い合わせを行い、快くご協力を頂き、新たな状況も明らかになってきました。
 
  この調査結果をもとに、加盟団体又は各視聴覚教育関係施設等として、どのような支援ができるか検討して頂けたらと思います。すでに、被災した県内で被災を免れた地域の視聴覚ライブラリーが上映ボランティア活動を行っており、また、他県の視聴覚センター・ライブラリーが機材支援を行ったなどの情報も入ってきております。
【注】この調査結果の公開については調査協力者の承諾を頂いております。

 

視聴覚センター・ライブラリーの被災状況

岩手県地域視聴覚教育協議会連絡協議会

視聴覚センター・ライブラリー名
事業活動の
状況
機材教材の損傷状況
 県立図書館視聴覚資料団体貸出部門
 視聴覚ライブラリー
再開
異常なし
 沿岸第一地域視聴覚ライブラリー
再開
市販ビデオ、DVD26本流出
 釜石市視聴覚ライブラリー
再開
16mm映写機3台落下
 大槌町視聴覚ライブラリー
停止中
映写機材、投影装置壊滅
教材かなり被害


■要望事項等
 映写機材、投影装置等が壊滅状態のため、機材、映画・録画教材の支給などの支援をいただければありがたい。

■聴き取り結果
*津波被害のAVL(大槌町・沿岸第一)は壊滅的被害。
*映写装置もDVDもない。
 学校巡回や子ども映写会ができない。

宮城県教育委員会

視聴覚センター・ライブラリー名
事業活動の
状況
機材教材の損傷状況
 せんだいメディアテーク教材ライブラリー
一部停止中
異常なし
 栗原市視聴覚センター
事業活動中
機材教材かなり被害
 仙南地域広域行政事務組合視聴覚教材センター
事業活動中
教材かなり被害
 大崎地域広域行政事務組合
   大崎生涯学習センター
事業活動中
機材教材かなり被害
 石巻市視聴覚教材センター
事業活動中
機材教材かなり被害


■その他記入すべき事項

【せんだいメディアテーク教材ライブラリー】
 教材ライブラリーとしては被害はほとんどありませんでしたが、教材選定やライブ ラリーの運営については今回の災害を受けて見直していくことになりました。また、市民活動で利用する7階スタジオについては大きく被災し、今年度中は休止しています。

【栗原市視聴覚センター】
 機器類の転倒、落下による接続ケーブルやコネクターの破損も著しい。

【仙南地域広域行政事務組合視聴覚教材センター】
 16ミリ映写機 1台(廃棄) ・講座用ノートパソコン 1台(修理中)

■聴き取り結果
*地震によりビデオ編集用PCや機材が落下し破損(栗原AVC、大崎AVL、仙南AVL)。
*津波被害(石巻AVL)学校(5校)へ貸出しの機材、教材が学校の津波被害のため流出。避難所80か所。子供向けの映画会、上映会のためのDVDソフトがない。

福島県教育委員会

視聴覚センター・ライブラリー名
事業活動の
状況
機材教材の損傷状況
 福島県視聴覚ライブラリー
再開予定
機材教材かなり被害
 郡山市中央図書館
一部再開
機材教材かなり被害
音響機器壊滅


■その他記入すべき事項

【福島県視聴覚ライブラリー】
 ビデオを収めていたガラス窓の収納棚が地震で倒れ、ガラスが破損。中のビデオテープも床に散乱。ビデオテープの中身は未確認。

【郡山市中央図書館】
 中央図書館主催の映画会(市民向け、子ども向け)については、他の施設を会場として実施中。また、地域図書館・中央図書館分館や市の公共施設を対象とした視聴覚機材・教材の貸出は再開した。ただし、一般の団体を対象とした、視聴覚ホールの貸館、視聴覚機材・教材の貸出等の窓口業務は、施設破損により、停止している。(現在のところ、再開の見通しも立っていない。)

■要望事項等
 双葉郡小中学校視聴覚教育研究会視聴覚ライブラリー(富岡第一小学校内)については、富岡第一小学校が福島第2原発の避難区域半径10q圏内にあるため、調査できず。

■聴き取り結果
*郡山AVL(中央図書館)
 視聴覚ホールが地震で破損。場所を変え、月3回の映画会を実施。


茨城県教育委員会

視聴覚センター・ライブラリー名
事業活動の
状況
機材教材の損傷状況
 茨城県視聴覚ライブラリー
一部停止中
機材一部被害、
教材一部被害
 ひたちなか市視聴覚ライブラリー
再開
教材ケースの破損
 行方市視聴覚ライブラリー
再開
映写機材、録画装置壊滅
 石岡市視聴覚ライブラリー
再開
投影装置壊滅

    
■聴き取り結果
*地震により映写機材等が落下し損傷(県AVL、ひたちなか市AVL、行方市AVL、石岡市AVL)
*破損した機材、教材は廃棄処分。現在は、通常業務。映画会等も実施(行方市AVL)。

◆第1回教育メディア利用推進会議の開催

 社会教育及び教育メディア関係団体との連携により、生涯学習における教育メディア利用を推進するための方策及び活動について協議を行う「教育メディア利用推進会議」が6月30日に行われました。


 
  全視連としては本年度事業計画の中に位置づけ、生涯学習に関わる視聴覚放送関係事業を展開している各団体に呼びかけを行ったものです。会議には、次の団体より関係者が出席して行われました。

 ・日本視聴覚教具連合会      津田秀明常任理事
 
 ・(公社)映像文化製作者連盟   中嶋清美事務局長
 
 ・(財)民間放送教育協会      児島 暁事務局次長

 ・(財)日本視聴覚教育協会    下川雅人事務局長
 
 ・全国視聴覚教育連盟       照井始副専門委員長/佐藤 正事務局次長
 
 会議では、出席者紹介及び趣旨説明に続き、全視連が行った東日本大震災被災地の視聴覚センター・ライブラリーの被災状況調査結果についての報告をもとに、次の項目について話し合いが行われました。

 ・具体的支援内容等について
 ・コンテンツの保存等について
 ・社会教育及び教育メディア関係団体間の連携について

 協議の結果、今後の具体的な活動を考えるため、詳細な資料に基づいて引き続き会議を開催することになりました。

◆第15回視聴覚教育総合全国大会(宮城大会) 集まろう仙台へ!東日本の復興を願って!

全視連は10日に理事会及び被災地視聴覚教育施設に関する報告会開催!
 
  総合大会行事としては、11月11日(金)1日開催となっていますが、全視連は例年通り前日10日(木)に全視連理事会及び公立視聴覚センター協議会総会を予定しており、特に理事会前に開催のテーマ別研究会においては、東日本大震災の被災県及び加盟団体地より被災地視聴覚教育施設に関する報告会を行うべく準備が進められております。

大会日程及び内容

 全視連関係の日程及び内容は次のようになっています。

大会前日<テーマ別研究会>
  ・日時:11月10日(木) 午後1時30分開会
  ・会場:仙台市青年文化セン ター
 
テーマ別研究会 13:30〜15:45

「被災地域視聴覚センター・ライブラリー活動報告会」

 本年度は、緊急的課題として、東日本大震災被災後の東北地区等における視聴覚センター・ライブラリー等視聴覚教育関係施設の、被災状況及び復興状況・事業活動等の報告に基づいて、今後の方向や課題について話し合いを行う予定です。

全視連理事会 16:00〜16:30

 平成23年度第2回全視連理事会が開催されますので、関係者の方々の出席方をお願い致します。

公立視聴覚センター協議会 総会 16:35〜17:00
 
 平成23年度公立視聴覚センター協議会総会が開催され平成22年度事業及び決算報告、平成23年度事業及び予算等についての審議が予定されています。

大会当日<部会別研究会>
  ・日時:11月11日(金) 午前9時30分〜12時
  ・会場:仙台市青年文化センター
 

生涯学習 (全視連・公立視セ)部会

・第1分科会 「社会教育におけるデジタル化への展望」

 昨年度実施された、教育研修施設における電子黒板の利用についての調査研究 結果について、発表が行われます。

・第2分科会 「地域力を培うメディアボランティアの活動」

 各地で、多様なメディアを活用して、地域の学びや市民生活、文化継承に寄与して いるボランティア活動の成果や今後の課題等について発表が行われます。

全体会
 
 午後は、同じ会場である仙台市青年文化センターにおいて、開会行事及び研究協議としてパネルディスカッションが行われます。

◆専門委員通信A映像空間としてのプラネタリウムの可能性を探る/全視連副専門委員長 村上 長彦(東京都足立区教育委員会子ども家庭部青少年課)

1.プラネタリウムの現状

 現在、日本国内には約300のプラネタリウムがあるといわれていますが、ドームスクリーンと映写装置からなるプラネタリウムは、大型の視聴覚設備といって良いでしょう。特に、近年では従来の光学式に加えて、コンピュータとプロジェクターによるデジタル式プラネタリウムが普及してきており、投影できる内容が多様になり、映像空間としてのプラネタリウムの可能性が高まっています。


まもなく解体される現在のプラネタリウム

2.東京都足立区での取り組み

 私は現在、足立区のこども科学館のリニューアルを担当しており、施設全体の機能の見直しと共に、プラネタリウムの新しい機能を検討して、新しい考え方に沿った機種選定作業を進めているところです。

@映像空間として捉える
  第一に考えたことは、星空の再現は基本的な事項として踏まえつつ、多様な映像体験を提供する映像空間として位置づけることであり、さらには、映像に限定しない様々な表現活動と映像を結びつける場としても可能な施設にしようということです。

A映像制作の機能を持つ
  プラネタリウムを映像空間として機能させるためには、映像制作の機能を持たなければなりません。これまでのプラネタリウムの投影装置のうち、スライド投影機の新規供給が困難になったため、スライド投影機に代わる装置としてデジタルプラネタリウムを導入する、という流れがありますが、より積極的に活用するためには、映像制作のシステムの導入が不可欠です。

 a.撮影・録音ができるスタジオ、b.撮影・録音機器の整備、c.編集用コンピュータシステムの導入、d.ドームマスターの制作から投影のためのスライス作業までを可能にするシステムの導入、e.試作段階でドームに投影して確認できる4メートルのミニドームと投影機器の整備、などを予定しています。視聴覚センター・ライブラリーの機能と同様と考えて良いでしょう。

B子ども自身の参画、区民や大学の参画
 これまでのプラネタリウムは、提供する側と見る側がはっきりと分かれています。星空のことが良く分かる、楽しい番組を提供する館側と、それを楽しむ見る側という構図です。それに対し、私たちは見る側も制作に参画できるプラネタリウムを目指しています。
 こども科学館ということから、子ども自身が、企画や制作に参画できるようにすること、区民や区内大学の教員や大学生による制作や子どもへのサポートの体制作りを進めています。



3.さらなる特色づくり


 前記のねらいを実現するために、23メートルの大型ドームを持つプラネタリウムとしては例があまりないのですが、光学式は導入せず、デジタルプラネタリウム単独方式にして制作・参画のしやすいシステムを目指しています。

 そして、さらなる特色づくりとして東京大学大学院の天文学教育研究センターとの連携を進めています。

 天文センターは、南米チリのアタカマにある標高5640メートルの山頂にギネスにも認定された世界一高い天文台を運用しています。ここに高解像度の全天周カメラを設置し、ライブ映像(時差が13時間のため日本の昼間は現地の夜間になります)を足立区で見られるようにするとともに、蓄積した画像を利用した番組制作を考えています。

 光学式でもデジタル式でも、プラネタリウムが映し出す星空は、原版に空けた穴を通した光やCG画像による擬似の星空です。
 プラネタリウムで精度の高い、世界一たくさんの星が見られる場所の星空を写した映像を見られるようにすることで、他では体験できない場所にすることを計画しています。

◆がんばれ!視聴覚ライブラリー!U 第2回 千葉県長生郡市視聴覚教材センター



【設立の経緯】


 昭和53年、長生郡市7市町村で、視聴覚教育に関する教材・機材を共同で購入・管理するため、長生地区視聴覚教材センター協議会が設立された。その後、昭和57年3月に長生地区視聴覚教材センター協議会を発展的に解散し、同57年4月に長生郡市広域市町村圏組合視聴覚教材センターとして設立され、今日に至っている。

【主な事業内容】


*研修事業について
 ・16ミリ映写機操作講習会
 ・パソコン研修会
 ・電子黒板研修会
 ・ホームページ作成研修会
 ・ふれあい映画会

*専門部会について
 ・教材選定委員会(購入ビデオ教材の選定)   
  @社会教育部門
  A学校教育部門

 ・教材開発委員会
  社会科制作班 「千葉天夢の業績」
  理科制作班 「長生郡市の地層」

【貸し出し状況】

<平成22年度貸し出し件数>

種別
16ミリ
ビデオ
DVD
機材
幼・保・園
120 
64 
72 
203 
小・中学校
16 
875 
146 
152 
公民館等
41 
49 
53 
198 
子供会・他
78 
13 
25 
197 
合計
255 
1297       
750 


  16ミリフィルムの貸出件数は変化がないが、幼児が喜んで映画を観るため幼稚園・保育所での利用が高く、また、子供会・福祉施設等の行事に利用されている。ビデオ・DVDについては、学校への貸出件数が多い。今後のデジタル放送の普及・活用の予想から、16ミリフィルムやビデオの貸出業務は今後減ることが予想される。しかしながら、もはや古いと思われる16ミリフィルムであっても、子ども向けを中心に毎年2〜300本程度の貸出があり、アンケート調査によれば、教材(ビデオ・フィルム)機器(プロジェクター・DVDデッキ等)の要望は強く、教材センターの存在意義は、大変大きいのである。

【現況と今後の方針】

 ふれあい映画やパソコン研修会の開催、教材・機材の更新や貸出業務は、学校教育・社会教育における情操教育に大いに役立っており、当教材センターの役割は重要である。また、市町村単独での事業実施は経費面においても対応が困難である。このことから、今後も継続して業務を行う必要がある。
 
今後の方針としては、
 ・新しい時代に対応する教材・機器の整備と導入を図ること。
 ・メディア教材を活用できる人材・指導者を養成すること。
 ・住民・学校の学習ニーズに即した研修会の開催や視聴覚教材の開発などに取り  組むこと。
 ・運営委員を中心に、利用団体の利便の向上につながるように努めること。

  以上のことについて積極的に推進したいと考えており、長生郡市視聴覚教材センターを、更に、広報活動を続け、学校教育ならびに生涯学習にとって、より重要な役割を担っていきたいと考える。

◆えすけーぷ

▼デジタルメディア利用推進に一歩踏み出した昨年の調査研究事業で、社会教育における電子黒板の活用について調査結果を取りまとめました。全国大会分科会で報告されますので、ぜひお聞きください。

▼デジタル時代ですが、従来のアナログメディアによる活動も各地方で静かに行われているようです。
 学校や社会教育施設、保育所や高齢者施設等での映画上映会活動、紙芝居を生かした学びや民話伝説の語り聞かせ活動など、face to faceのコミュニケーションが大切にされている例でしょうか。

▼いつもの夏とは異なった状況の中でも、加盟団体の弱体化の話題や視聴覚ライブラリー活動の休止などの噂が飛び込んできます。

▼放射線問題や地震情報に明け暮れる猛暑の日本列島です。

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