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視聴覚教育時報 平成22年12月号(通巻664号)index◆私のことば 高齢者こそパソコンを活用しよう/根岸 昌史(春日部市視聴覚センター所長) ◆第2回全視連 常任理事会開催―事業経過報告書(案)及び中間決算報告書(案) 承認、第2回文書理事会へ提出― ◆〈講師派遣事業〉社会教育関係職員研修会V(宮城県/仙台市) ◆「貴重な映像は活用してこそ財産」第46回 府中市民芸術文化祭開催「府中ビデオまつり」を主管して/府中市映像連盟会長 設樂厚子 ◆私のことば 高齢者こそパソコンを活用しよう/根岸 昌史(春日部市視聴覚センター所長)総務省が行った平成21年度「通信利用動向調査」の結果によると、インターネットの利用者は9,408万人に達し、人口普及率は78.0%となった。世代別の個人利用率を見ると60歳以上の世代の利用率の伸びが顕著であり、とりわけ65歳から69歳代では、58.0%(対前年比20.4ポイント増)と大幅に増加しているという。 インターネットは、利用率の増加とともに利用領域を次々と拡大している。自宅に居ながらにして様々な情報を容易に入手したり、買い物が出来ることは、外出の機会が少なくなりがちな高齢者にとって大きな恩恵をもたらし、生活に欠かせないものになりつつある。 春日部市視聴覚センターにおいては、市民パソコン講座として、パソコン入門編やインターネット入門編をはじめ、様々な講座を開催しているが、この調査結果を裏付けるように、参加者は60歳代以上が大半である。 毎回定員を大きく上回り、好評を得ているところであるが、講座の開催に当たっては、電子黒板やOHCを最大限に活用している。受講生は各席にある提示用モニターを見て、それを手本にしながら同じようにパソコン操作をすることが出来る。電子黒板等の視聴覚機器は、初めてパソコンを操作する方にも理解を深めていただくうえで大変有効であり、当センターのパソコン講座が賑わっている要因の一つであるとも考えられる。 しかしながらインターネットには影の部分があり、様々なトラブルに巻き込まれる恐れもある。当センターのパソコン講座の参加者の大半を占める高齢者が被害に遭わないために、今後はさらに影の部分もしっかりと伝えて行かなければならないと考えている。 生涯学習に年齢は関係なく、学びたいと思ったその時が旬である。どの年齢層でも、楽しみながら生涯にわたって学習し、自己を高めていくことは、生きがいにもつながると考えられる。パソコン講座に多くの高齢者が参加し、新しいことにチャレンジすることに敬意を表し、大いに歓迎したい。今後も高齢者に優しく、そして受講した内容が生活の中で活かせるような講座の開催に努めていきたい。当センターのパソコン講座の参加者の大半を占める高齢者が被害に遭わないために、今後はさらに影の部分もしっかりと伝えて行かなければならないと考えている。 ◆第2回全視連 常任理事会開催―事業経過報告書(案)及び中間決算報告書(案) 承認、第2回文書理事会へ提出―去る12月7日(火)、財団法人日本視聴覚教育協会会議室において、井上孝美会長以下8名(委任3名)の出席のもと第2回常任理事会が開催されました。 井上会長の挨拶に続き、事務局より、まず平成22年度事業経過報告書(案)の報告が行われました。 引き続き、平成22年度中間決算報告書(案)の報告が行われ、審議の結果、原案通り承認され、第2回文書理事会へ提出することになりました。 ■事業経過報告書(案) 1. 会議 @理事会 第2回文書理事会 A常任理事会 第2回常任理事会 B加盟団体代表者会議 C専門委員会議
@平成22年度視聴覚教育・放送教育合同全国大会東京大会の開催 A全国視聴覚教育連盟視聴覚教育功労者表彰 Bブロック別メディア研修事業の支援 C講師派遣事業の実施 D教育メディア利用推進のための調査研究事業 E平成22年度子どもゆめ基金助成事業 広報活動 年間刊行物 ◆平成22年度全視連 講師派遣事業に4団体が申請各加盟団体が実施する研究会・研修会を一層有意義なものにするため、”全視連指導協力者会議“ の学識経験者6名及び全視連3名の合計9名を派遣講師として組織した。 今年度は下記の4加盟団体より申請があり、現在まで3つの研修会が開催された。 ここでは茨城、長野、仙台のもようを報告する。 ●講師 ●各地の研修会(下記に各研修会報告を記載) 〈長野県視聴覚教育協議会研究会〉 〈社会教育関係職員研修会V(宮城県/仙台市)〉 〈君津地方視聴覚教育振興大会(千葉県)〉(予定) ◆〈講師派遣事業〉茨城県視聴覚教育振興会委員会・研修会去る7月3日(土)、水戸生涯学習センターにおいて、平成22年度茨城県視聴覚教育振興会委員会並びに研修会が開催されました。昨年度、紹介しましたが「視聴覚教育指導員」制度は、茨城県内で視聴覚教育研修会や講習会を開催する際、県に登録された指導員が研修や講習の指導者として協力する制度です。 かつての16ミリ映写機操作講習会から、現在ではコンピュータ講習やビデオ講習などの講師依頼を中心に指導者として支援しています。 その視聴覚教育振興会及び茨城県視聴覚教育ボランティア協会が共催して行う研修会が約60数名の参加により開催されました。
■会場 ■日程 委員会に引き続いて、研修会が行われました。 研修では、「地域における視聴覚ライブラリーの役割」と題して全国視聴覚教育連盟松田實専門委員長の講話が行われました。 近年、各地の視聴覚ライブラリーの存在感が薄れてきている中で、地域において視聴覚ライブラリーは、どのような役割を果たしたらよいか、話されました。 ■講話 2. がんばる!普通の視聴覚ライブラリー 3. ICT社会と “メディア・リテラシー” 4. 地域に役立つ視聴覚ライブラリーの役割 ■まとめ 視聴覚ライブラリーの活動は、生涯学習のサポート役として、映像利用や制作・蓄積・提供を通じて、学校や地域住民の絆となり、地域生活・社会の発展、地域文化の継承・創造等まで考える必要があるかも知れないという事についても取り上げられました。 大切なことは、地域のニーズに応えられる力、あるいはリードできる力を持ったメディアサービスを常に意識する事である事を再確認しました。の視聴覚ライブラリーは、従来のメディア利用に加え、インターネット、地デジ、有線テレビ等のメディアも視野に入れて考える必要がある事が話されました。 ◆〈講師派遣事業〉長野県視聴覚教育協議会研究会去る10月13日(水)、平成22年度長野県視聴覚教育協議会研究会を長野県松本市にて開催した。 今年は、昨今目まぐるしく変化を遂げている情報化社会の中において、今後どのように視聴覚教育を推進していくべきかということを研究の課題とし、全国視聴覚教育連盟の「講師派遣事業」を活用して招聘した常磐大学コミュニティ振興学部教授の坂井知志先生に「視聴覚教育の今後の課題と展望」と題した講演を行っていただいた。 講演では、まず視聴覚センターやライブラリーがこれから対応していくべき課題についてのお話があり、次にそうした課題に対し、今後どのように向き合っていけばよいのかを多くの資料と事例を用いて分かりやすく解説していただいた。 ○将来への対応について ○デジタル化への対応について ○ネットワーク化への対応について ○個別学習への対応について ○時間的・空間的障壁への対応について ○視聴覚教育の展望 以上、90分間の講演ではあったが、これからの視聴覚教育の推進について、中身の濃い有意義な講演会となった。 Kへの対応も求められている。
◆〈講師派遣事業〉社会教育関係職員研修会V(宮城県/仙台市)・研修会名 : 社会教育関係職員研修会V ・概要 講話内容としては、社会教育現場で様々に使われている広報誌や公民館で開催している「ダンス教室」などで使用されている音楽など、著作権に関し違法行為が見られること、それが裁判になって多くの賠償金が支払われていることがパワーポイントを使ってわかりやすく紹介された。 また、文化庁のホームページから資料が閲覧できるので、ここへアクセスいただき積極的に「著作権」に関して広く知ってもらいたい、との話もいただいた。 ○なぜ「著作権」が問題になっているか ○学校教育では… ○社会教育の諸活動において ◆「貴重な映像は活用してこそ財産」第46回 府中市民芸術文化祭開催「府中ビデオまつり」を主管して/府中市映像連盟会長 設樂厚子府中市映像連盟主管「ビデオまつり」は11月6日(土)午後〜7日(日)午前・午後の2日間にわたり東京都府中市において開催されました。 6日の午後は4本の作品を上映、7日は26本の個人作品を上映、2日間で150名の参加がありました。 今年で22回目を迎えた催しですが、ハード面の年々の進歩で作品づくりには苦慮していたようです。 今年初めての試みとして連盟に加盟していない団体(府中市教育委員会)(生涯学習ボランティア・悠学の会)の参加を得て、地域の貴重な映像を発表できました。初期に制作されたものと昨年作られた作品の4本ですが、とてもよく出来ていて、良い発表会となりました。個人的に作品づくりをしている会員は良い刺激になったのではと思います。 府中市長も観賞され、府中を紹介する作品を心待ちにしていたと話されていました。 招待者(井坂能行氏)(島倉繁夫氏)から感想と講評をいただき大変有意義な「府中ビデオまつり」となりました。 過去には「映像まつり」として、映画・ビデオを両日にわたり発表実施していましたが、ビデオ制作に寄せる市民の意欲が高まり両日ともビデオ発表となりました。 そこで、初日の6日は一度上映しただけで蔵入りするのはもったいない。過去に作った映像に日の目を当ててやるのも私たちの役目と思い、今年から実施したものです。制作、技術ではまだの面はあるが、内容として良いものがあると評価をいただきました。 さて、府中市映像連盟の傘下にある府中市視聴覚研究会の活動に二館の文化センターで映画鑑賞会がありますが高齢者向きです。子ども達に良い映画をと思いつつ予算の関係で実施されていません。自前でやるのも大変ですので古いものでも内容のいい作品を集め実施してみたいと思っています。16ミリ映写機操作技師の資格は全員取得しているので心強いです。 自作ビデオも混ぜて観賞し、映像を見る楽しみ、作る楽しみの導入になればいいかなと思うところです。 今年改装された会場にはハイビジョンの液晶プロジェクターが導入されたので、次回の「府中ビデオまつり」はきっと作品も多く集まるのではと思っている。
◆えすけーぷ◆「全視連の組織及び推進体制の改革に関する提言」を受けての新規事業について、時報やホームページ、公式文書等を通して情報提供を行ったのですが、どうも周知されていない傾向が見られます。せっかくの支援事業ですからぜひ次年度は生かして使って欲しいものです。◆春日部市及び青森県で、拠点研究として「電子黒板の利用」に関する実証研究が進んでいます。 各ブロック専門委員の方々の協力を頂き、社会教育研修及び講座等での利活用の方向が見出されたらと期待しています。 メールマガジンバックナンバー Copyright (C) 2011 National Association of Audio-Visual Techniques
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